手を伸ばしたら、掴めそうだ。いつもより近い空を見上げながら、ふと思う。 いつからこんなに空に近付いていたんだろう。けれどどんなに高い所へ来たって、この手があの空に届く事はない。 「ピッカ! ぴぴかちゅ」 「……おかえり、ピカチュウ」 呼ぶ声がして振り返れば、あの少年を送りに行っていたピカチュウがそこにいて、軽やかに体を登ってきて定位置に落ち着いた。 肩に乗り顔をすり寄せてくるピカチュウを、そっと撫でる。 「俺達も、いこうか」 「ピーッカぁ!」 風が、呼んでる。 空も、暗闇を捨てて金色に輝き始めた。 そろそろ、銀色の世界に別れを告げよう。また歩き出すんだ。 |
.Back ( top ) Next ( 後書き ) 最後に、レッドさんの場面を少しだけ。 このあとレッドさんが何処にいったのかは秘密です。 ご想像にお任せします。 取り敢えずレッドさんについては、 映画初代主題歌「風といっしょに」を連想しながら書きました。 寧ろあの曲を聴いたらレッドさんを連想します。 ではでは、続きからはこの作品に対する後書きです。興味のある方はどぞ。 |