3601-3610

とける雪を水が偲ぶ
タイムトラベラーのタイムカプセル
ボールペンの跡をなぞって
絵の具で空をそめたい
貴方の嘘はいつも優しいもの
とけた雪は春を迎える
消えたテレビを見詰める
心は空に置いてきた
明日はある。でも、昨日はない
黒い空は月の舞台

3611-3620

今は、前だけを向いて
夢は未来を、そして現在を
ノートの隅のらくがき
偶に振り返っても、いいよ。人は弱いいきものだから
悪夢に嘲笑われて
虹の上を歩いて
小さくはにかんだ君の瞳には、涙が滲んでいた
遠く離れたこの場所で、僕は君の幸せを祈る
いつか消える、君に
ラジオから漏れる音楽にのって

3621-3630

他人の幸せより、自分の幸せを願って欲しい
間違いで訪れた世界
白色だけが、黒を変える
夢は所詮、夢のまま
掬った水が、指の隙間から零れ落ちた
珍しく平和なこの二ヶ月
目的はない。けれど理由ならある
バケツの中でうまれたみずいろ
この世界以外に、世界がある。その事実すら、信じられなかったのに
ふと不意に気になった、その時に

3631-3640

色紙で作ったこいものがたり
今生きてる。それで十分じゃない
ラブレターだった紙飛行機
夢と現の境界線
忘却された危機感
呪いを打ち消す方法
二十歳になるまでの十年間
億劫で我儘な理由
音もなく、風もなく
気楽に気長に

3641-3650

うさぎは、空を飛ぶ鳥に憧れなかったのだろうか
どうして貴方が好きなのかしら
欠けた過去は未来の足枷
君との思い出はタイムカプセルから
夢に堕ち、現に醒める
貴方は物好きね。私を好きになるなんて
空を泳ぐ翡翠
キャンバスからあふれた色
いつか伝えられなくなる、その心に
空に描いた思い出

3651-3660

夢に眠り現にまどろむ
雪がとけるのは、愛しい春が来ているからね
海に滴った、たったひとつの色
明日は来るよ。だって、今があるから
地面になぞったあの人の名前
私のキャンバスは、ずっと、足元のブラウンカラー
子供の頃上った樹に、落書きをした
冷たい嘘をグラスに沈めて
いろとりどりの、えのぐ
まだ残ってるかな。木の下に埋めた、君との思い出

3661-3670

飛んで飛んで跳んで、一歩踏み出した向こうは異世界
夢は淡い希望
暗く澱んだ夢の中
空を飛びたい。うさぎのように、跳んでも届かないから
振り返った先の、未来
絵の具と絵筆とバケツと、キャンバスは、空
苦い苦い苦い。甘い苺が食べたい
絵の具はキャンバスから飛び出した
動かないエレベーター
何故こうも僕は、君に甘いのか

3671-3680

有無もない、拒絶の言葉
スカイブルーの絵の具
夢追い人
殺されるなんて予定外
ライバルとサバイバル
海を飛ぶペンギン
星に願い太陽に祈り月に望む
好きだったあの人のために
華やかな絵の具で塗りたくって
たとえそれが嘘だったとしても、私はその嘘に溺れるわ

3681-3690

どんな姿をしていても、君は君
現実は、夢より儚く
惚れてしまったものは仕方ない
羊皮紙の切れ端
揺るぎない瞳に映る、変わらない心
一喜一憂してはまた喜んで
どうして僕は、君に惚れたのだろう
悪夢の片鱗
天から地獄へ落とされた気分
嫌いの言葉が積み重なって行く

3691-3700

感情の滲まない瞳
今を生き抜いて、明日を歩きたい
答が用意された話
人も疎らな二時頃
嬉々とした君の笑顔が眩しい
ハードカバーの表紙を捲る
甘酸っぱい苺ばかり食べていないで
ポケットに入れておいた羊皮紙
少しの不安と恐怖
投げやりな肯定