3701-3710

白紙の一ページ目を捲って
悪夢は現の泡に
未来に絶望? 希望しかないよ
人の話は最後まで
「また何処かで」
何もいなくなった場所から
青い空に消えた金色を見送ったあと
気まぐれに留まる旋風
誰かの怒りは風に乗って消えた
終わりを彼女が告げる

3711-3720

過ぎた夢を遡る
厄介な錯覚
きっと願いは叶わない
今はもう、全て終わったあと
以前と同じ平和
夢のまた夢
何を知っているのか知らないが
願わくば、近い内に君と出会えることを
真実は、未だに不明で判らない
掌の上で踊らされた人間

3721-3730

真っ向から売った喧嘩
「早々と帰る事をお勧めするよ」
全てを知っているような口振りをしつつ
悪戯が大好きな、子供
受身でいながら、己の意思は何よりも優先して、貫き通す
流されて、生きる
その後の決着
うつらうつら、夢を見る
笑顔の中に仕込まれた明らかな殺気
自らチャンスを作るよりも

3731-3740

中々機会に恵まれない
確信の灯った口元
竜の記憶
どうせ何処にいても、世界が滅びるのなら
人間も、捨てたものではあるまい?
声にはならなかった優しさが、滲む
小さく、困ったように笑った
人間で言うところの
もしこれが、悪夢でも
今は青い、空を

3741-3750

魂に巣食った七十二匹の悪魔
勘違いではなく、希望的観測でもなく、何となく
君には、その責を負う義務がある
君に、そんな事を言う権利はない
背筋を凍らせる笑顔
人のいい顔して嫌われ者
警戒心と嫌悪と、己の不運さを呪う色
何もない虚空から
十年の間、一度も接触がなかったのに
短くない十年

3751-3760

「さて、何の話だろう」
世界の一時的な変化
数えてみればもう十年かと、眉間に皺を刻んだのは最近の事
忘却の彼方に、葬りたくても葬れない
殺気でも染み入りそうな、殺伐とした空気
鳥も鳴かず、木々も黙し、風は消える
真剣な色が、空気を染める
風が、怒り狂って吹き荒れる
君となら、夢の中でも迷わない
この世の全てを記録した

3761-3770

世間一般に伝わっている伝承
悪魔に魅入られた単なる一人
君と歩いた夢の先
深い意図もなく
誘導尋問を試みたとて
夢の眠り
「気分が乗った。その手に乗ろう」
しがないちっぽけな人間
夜明けの黄金(こがね)さえも、闇と同色か
向ける筈のない笑顔

3771-3780

一分の怯えも恐怖も
見上げて呟いた独り言に
闇の気まぐれ
竜だからって、偉いとは限らない
青空を、金色が独占する
あまいのは、チョコかしら、飴かしら
空に導かれて辿り着いた夢
地面に映った影の主
音を立てて傍を通り過ぎる風
誰かの心を映したように

3781-3790

目の前に舞い降りた竜
どうせ願っても、願いは叶わない。ならば、望むだけだ
そろそろだろうと思っていた頃
揺るぎない確信と、視えた未来
素知らぬ顔をしつつも、気になった自分が恨めしい
脳裏に過ぎる声に、揺らいだ
明るくなった太陽を見上げて
願いを込めた夢
あって当然な日常
あって当然な日常が、明日も約束される

3791-3800

吹き荒れる風が攫ったもの
去る闇を見詰める
ある者にとっては平穏な、ある者にとっては騒然な
思ったより、夜明けは近い
悪魔と会ってから
ぽつりと、頬に雨粒が落ちた
世の中を小馬鹿にしたような笑み
夢は今、その瞳に
最後の一日を楽しむ
貴方にだけ、あまえさせて